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見習い大工『橋』のDETTIブログ



みなさま!前回に続き今回も道具に関する事を書きたいと思います。(少し専門的な事になり過ぎるかも知れませんが・・・ご勘弁を)

それはいつも道具紹介している時必ず書いてある鋼についてです。

みなさまはそもそも鋼とはどうゆう物か知ってますか?それは鉄(Fe)に炭素(C)が0.04~2.1%(重量比)含んでいるものをいい、それ以下のものを鉄、それ以上のものを鋳鉄といいます。そして刃鋼の場合は炭素が1.0%~1.4%含まれているものがよく使われます。

現在、大工道具の主流の刃鋼は白紙・青紙・スウェーデン鋼・ハイス鋼になります。この四つの鋼のそれぞれの特徴としては

白紙・・・四つの中で一番鍛冶屋の腕が必要な鋼。腕のある鍛冶屋が作るとこの中で一番の切れ味を発揮し、もともと鋼が柔らかいため研ぎやすく早く刃がつく。

青紙・・・四つの中では全てで平均的な性質もつ鋼。

スウェーデン鋼・・・四つの中では二番目に硬く、研ぐのに少し時間が掛る。

ハイス鋼・・・四つの中で一番硬い鋼。最近ではハイス鋼の鑿は他の鑿より鑿の厚さが薄いため好む人も多くなってきている。しかし研ぐのには一番時間がかかる。

と、このような感じになってます。そしてその他の鋼としては前回紹介した東郷レイ号や犬首・黄紙など、まだいろいろあります。

みなさまどうでしたでしょうか?大まかですが少し鋼について語らしてもらいましたが・・・鋼の事が少しでも分かってもらえたでしょうか。そして私がいつも何気なく道具紹介の時に書いてある鋼の種類にはその鋼の特性と材料との相性・形状などいろいろな事が含まれている事をこれから気にして見てもらえたら少し道具の見方が変わると思います。
by 2-daiku | 2009-09-24 23:24
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